Spring Boot 基本

GradleタスクのbootRunを利用してSpring Bootを起動してみた

Gradleタスクの「bootRun」を利用すると、Spring Bootアプリケーションを起動することができる。以前、gradlewコマンドによるbootRunを使ったSpring Bootアプリケーションの起動を行ったことがあり、その内容は以下の記事を参照のこと。

gradlewコマンドでSpring BootのWEB画面用アプリをビルドし実行してみたSpring Initializrで作成したSpring Bootプロジェクトには、以下のように、「gradlew」(Linux, Ma...

今回は、IntelliJ IDEAおよびSTS(Spring Tool Suite)の画面上で、Gradleタスクの「bootRun」を利用してSpring BootのWEBアプリケーションを実行してみたので、その手順について共有する。

前提条件

IntelliJ IDEA上では、以下の記事の実装が完了していること。

SQLログ出力内容をカスタマイズしてみた今回は、SQLログ出力内容をカスタマイズし、SQLの実行時間や呼出メソッドをSQLログに出力してみたので、そのサンプルプログラムを共有す...

また、STS上では、以下の記事の実装が完了していること。

STS上で複数画面をもつSpring Bootプロジェクトを作成してみた今回は、下記記事と同じ機能を、STS上で実装してみたので、そのサンプルプログラムを共有する。 https://www.purin-...

なお、build.gradleは、上記記事と同じ内容で、以下の通り。



やってみたこと

  1. IntelliJ IDEAの場合のbootRun起動
  2. STSの場合のbootRun起動

 

IntelliJ IDEAの場合のbootRun起動

IntelliJ IDEAの場合のbootRunの起動方法は、以下の通り。

1) 右上の「Gradle」メニューを押下
intellijによるbootRun起動_1

2) demoアプリケーション内の「Tasks」-「application」-「bootRun」を選択し右クリックし、「実行」メニューを選択
intellijによるbootRun起動_2

3) bootRunが起動し、以下のように、「DemoApplication.java」を実行した場合と同じようなログが出力されることが確認できる
intellijによるbootRun起動_3

4) 「http:// (ホスト名):(ポート番号)」とアクセスすると、以下のSpring BootのWEBアプリケーションの初期画面が表示されることが確認できる
intellijによるbootRun起動_4



STSの場合のbootRun起動

STS(Spring Tool Suite)の場合のbootRunの起動方法は、以下の通り。

1) 「ウィンドウ」メニューから「ビューの表示」-「その他」を選択
STSによるbootRun起動_1

2) Gradleの「Gradleタスク」を選択し、「開く」ボタンを押下
STSによるbootRun起動_2

3) 以下のように、Gradleタスクビューが表示され、demoアプリケーション内に「application」-「bootRun」があることが確認できる
STSによるbootRun起動_3

4) bootRunを選択し右クリックし、「Gradleタスクの実行」を選択
STSによるbootRun起動_4

5) 以下のように、Gradle実行ビューが表示され、「DemoApplication.java」を実行した場合と同じようなログが出力されることが確認できる
STSによるbootRun起動_5_1

STSによるbootRun起動_5_2

6) 「http:// (ホスト名):(ポート番号)」とアクセスすると、以下のSpring BootのWEBアプリケーションの初期画面が表示されることが確認できる
STSによるbootRun起動_6

要点まとめ

  • IntelliJ IDEAまたはSTSの画面上から、bootRunタスクによるSpring Bootアプリケーションの起動が行える。
  • IntelliJ IDEAの場合は、右上の「Gradle」メニューから、bootRunタスクの実行が行える
  • STSの場合は、「Gradleタスク」ビューから、bootRunタスクの実行が行える