HTML上のテーブルのデータ量が多い場合は、スクロールバーを縦または横に表示できるが、そのレイアウトも、CSSを利用することで、画面レイアウトを整えることができる。
今回は、Spring BootのWeb画面上で、必要に応じて、CSSでテーブルレイアウトのスクロールバーを表示するサンプルプログラムを作成してみたので、共有する。
前提条件
下記記事の実装が完了していること。
サンプルプログラムの作成
作成したサンプルプログラムの構成は以下の通り。
なお、上記の赤枠は、今回変更したプログラムである。
HTMLファイルの内容は以下の通りで、本文のテーブルを、class=”scroll_table”であるdivタグで囲っている。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 | <!DOCTYPE html> <html lang="ja" xmlns:th="http://www.thymeleaf.org"> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>テーブルの縦横スクロール</title> <!-- CSSファイルを読み込む --> <link th:href="@{/css/demo.css}" rel="stylesheet" type="text/css" /> <!-- タイトル左のfavicon画像を設定する --> <link rel="icon" th:href="@{/img/purin.jpg}"> </head> <body> <header> ここにヘッダーを書きます。 </header> <main> <div class="container"> <div class="menu"> ここにメニューを書きます。幅は30%です。 </div> <div class="main"> ここに本文を書きます。テーブルを縦横スクロールできるようにします。 <div class="scroll_table"> <table> <thead> <tr> <th>タイトル1</th> <th>タイトル2</th> <th>少し長いタイトル3</th> <th>タイトル4</th> <th>もう少し長いタイトル5</th> <th>タイトル6</th> <th>さらにもう少し長いタイトル7</th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td>カラム1</td> <td>少し長いカラム2</td> <td>カラム3</td> <td>もう少し長いカラム4</td> <td>カラム5</td> <td>カラム6</td> <td>さらにもう少し長いカラム7</td> </tr> <tr> <td>少し長いカラム1</td> <td>カラム2</td> <td>少し長いカラム3</td> <td>もう少し長いカラム4</td> <td>カラム5</td> <td>少し長いカラム6</td> <td>さらにもう少し長いカラム7</td> </tr> <tr> <td>少し長いカラム1</td> <td>少し長いカラム2</td> <td>カラム3</td> <td>もう少し長いカラム4</td> <td>カラム5</td> <td>カラム6</td> <td>さらにもう少し長いカラム7</td> </tr> </tbody> </table> </div> </div> </div> </main> <footer> ここにフッターを書きます。 </footer> </body> </html> |
CSSファイルで追加した内容は以下の通りで、scroll_tableクラスで必要に応じてスクロールバーを表示する「overflow: auto;」という設定を追加し、tableタグで自動改行を無効にして横スクロールする「white-space: nowrap;」という設定を追加している。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 | /* テーブルスクロール(本文内)のレイアウト */ .scroll_table { /* テーブル(本文内)を縦横スクロールするための設定 */ overflow: auto; /* テーブルの右余白(ボックス外)を20pxに設定 */ margin-right: 20px; /* 縦スクロール確認のため、テーブルの高さを200pxに設定 */ height: 200px; } /* テーブル(本文内)のレイアウト */ main table { /* テーブルの上下余白(ボックス外)を20px、 左右余白(ボックス外)を40pxに設定 */ margin: 20px 40px; /* 隣接するセルのボーダーを重ねて表示する設定 */ border-collapse: collapse; /* カラム数が少なくてもテーブル幅を最大に保つため テーブルの幅を(本文全体-左右余白(80px))に設定 */ width: calc(100% - 80px); /* テーブル(本文内)を横スクロールするための設定 */ white-space: nowrap; } |
その他のソースコード内容は、以下のサイトを参照のこと。
https://github.com/purin-it/java/tree/master/spring-boot-css-table-scroll/demo
サンプルプログラムの実行結果
Spring Bootアプリケーションを起動し、Edge(バージョン:94.0.992.38)で「http:// (ホスト名):(ポート番号)」とアクセスした結果は、以下の通り。いずれの画面幅の場合も、ブラウザの本文に表示されるテーブルが、縦横スクロールできるようになっていることが確認できる。
1) 一般的なサイズ(下図では幅:1387px)の場合の実行結果は、以下の通り。
2) 最大サイズ(下図では幅:1920px)の場合の実行結果は、以下の通り。
3) 最小サイズ(下図では幅:500px)の場合の実行結果は、以下の通り。
要点まとめ
- HTML上のテーブルのデータ量が多い場合は、スクロールバーを縦または横に表示できるが、そのレイアウトも、CSSを利用することで、画面レイアウトを整えることができる。