SSAS

SSAS(SQL Server Analysis Services)プロジェクトにコマンドでディメンションやキューブ等を追加してみた(2)

今回も引き続き、SSAS(SQL Server Analysis Services)プロジェクトにディメンション、キューブ等を追加する手順について述べる。今回は、スクリプトファイルの作成手順について述べる。

前提条件

SQL Server Analysis Serverに、ディメンション、キューブを含むSSAS(SQL Server Analysis Services)プロジェクトをデプロイ済であること。Analysis Servicesに接続すると下図のようになっていること。
前提条件

やってみたこと

  1. データソースビューを作成するスクリプトファイルの作成
  2. ディメンションを作成するスクリプトファイルの作成
  3. キューブを作成するスクリプトファイルの作成
  4. SSASプロジェクトのプロセス処理を行うスクリプトファイルの作成

 

データソースビューを作成するスクリプトファイルの作成

データソースビューを作成するスクリプトファイルは、以下の手順で作成できる。

1) 下図のように、データソースビューを選択し右クリックし、「データソースビューのスクリプトファイル作成(Script Data Source View as)」→「作成(Create To)」を順次選択後、「ファイル(File)」メニューを選択
データソースビュー作成スクリプト作成

2) ファイル名を指定し、「保存(Save)」ボタンを押下
データソースビュー作成スクリプト作成

3) 下記が、作成されたスクリプトファイルの例
データソースビュー作成スクリプト作成

また、作成されたデータソースビュー生成用のスクリプトファイル(create_TestSSASDataSourceView.xmla)の内容は、以下の通り。

ディメンションを作成するスクリプトファイルの作成

ディメンションを作成するスクリプトファイルは、下図のように、ディメンションを選択し右クリックし、「ディメンションのスクリプトファイル作成(Script Dimension as)」→「作成(Create To)」を順次選択後、「ファイル(File)」メニューを選択
ディメンション作成スクリプト作成

その後のスクリプトファイル作成手順は、データソースビューの場合と同じ。作成されたディメンション生成用のスクリプトファイル(create_TestSSASDimension.xmla)の内容は、以下の通り。



キューブを作成するスクリプトファイルの作成

キューブを作成するスクリプトファイルは、下図のように、キューブを選択し右クリックし、「キューブのスクリプトファイル作成(Script Cube as)」→「作成(Create To)」を順次選択後、「ファイル(File)」メニューを選択
キューブ作成スクリプト作成

その後のスクリプトファイル作成手順は、データソースビューの場合と同じ。作成されたキューブ生成用のスクリプトファイル(create_TestSSASCube.xmla)の内容は、以下の通り。

SSASプロジェクトのプロセス処理を行うスクリプトファイルの作成

作成したディメンション、キューブを使えるようにするためのプロセス処理(Processing)を作成するスクリプトファイルは、以下の手順で作成できる。

1) 下図のように、SSASプロジェクトを選択し右クリックし、「プロセス(Process)」メニューを選択
プロセス作成スクリプト作成1

2) スクリプトメニューから「スクリプト処理をファイルに出力(Script Action to File)」を選択
プロセス作成スクリプト作成2

3) ファイル名を指定し「保存(Save)」ボタンを押下
プロセス作成スクリプト作成3

4) 下図が、作成されたスクリプトファイルの例
プロセス作成スクリプト作成4

また、作成されたプロセス処理生成用のスクリプトファイル(process_TestSSASProject.xmla)の内容は、以下の通り。

なお、それぞれのスクリプトファイルを直接更新すれば、SSDT(SQL Server Data Tools)ツールを使わなくても、コマンド操作により、SSASプロジェクトの内容を更新することができる。