テストケースは、テストを行うための確認観点・テスト条件・想定結果を記載したもので、ソフトウェアに品質を担保できるよう必要な観点を全て網羅すると共に、誰が読んでも分かりやすく明確な表現で記載する必要がある。
今回は、検索条件を入力し検索する画面の、検索条件(正常系)のテストを行うためのテストケースをマトリックス形式で作成してみたので、その作成したテストケースのサンプルを共有する。
なお、良いテストケース(テスト仕様書)の書き方については、以下のサイトに詳しく記載されているので、合わせて参照のこと。
https://qangaroo.jp/info/test-case-specification
テストケースの作成対象
テストケースの作成対象となる記事は、以下のサイトを参照のこと。
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上記記事に記載の通り、テストケースの作成対象となるユーザー検索画面・ユーザー検索結果一覧画面のレイアウトは以下の通り。
また、ユーザーデータ(USER_DATA)テーブルのデータ例は、以下の通り。
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作成したテストケース
上記テストケースは、以下のサイトの「テストケースサンプル.xlsx」からダウンロード可能になっている。
https://github.com/purin-it/test-case/tree/master/test-case-matrix-search-normal
「確認観点」は、どんなテストを実施するか見通せるよう、簡潔に記載している。
「テスト条件」は、テストを実施するために必要となる「データベースの状態」と「画面操作の内容」を記載している。なお、「データベースの状態」は、以下の点に留意して記載している。
- 検索条件にヒットするデータとヒットしないデータの両方を検証するようにする。
- 範囲検索を行う場合は、境界値の検証を行うようにする。
- 対象となるテーブル名を明確に記載する。
- テストしやすくするよう、「Y」の数は最小限にする。
「想定結果」は、テストを実施した結果、想定される結果を記載している。その他、テスト結果を記載する欄も追加している。
要点まとめ
- テストケースは、テストを行うための確認観点・テスト条件・想定結果を記載したもので、必要な観点を全て網羅すると共に、誰が読んでも分かりやすく明確な表現で記載する必要がある。